転職エージェントの選び方が、転職の成功の可否を分けることになるのはよく知られていますが、着眼点として忘れてはならないのが転職エージェントの運営体制です。
転職エージェントを利用するメリットとして、担当者から現場の情報を詳しく聞き出すことができたり、自分が持っている細かな要望を実現できる転職先を探してもらえることが挙げられます。そのためには、担当者が現場について熟知していなければなりません。
ところが、大手の転職エージェントを中心として業務効率化が進められていて、企業と個人の窓口が分かれてしまっていることが多くなってきています。企業を担当するスタッフが現場に出入りして求人を獲得し、その情報を受け取った個人を担当するスタッフが個人に紹介をしていくという形が増えてきているのです。これによって、確かに転職エージェント側の業務効率は飛躍的に向上しますが、個人を担当するスタッフが現場にほとんど出入りしていないことが多く、何か情報が欲しいと考えても答えられないことが多くなっているようです。
また、マッチングを行う上でも、企業担当のスタッフからの又聞きの情報に基いて行うため、想定していた通りに行えないことも珍しくないようです。このような運営体制を取っている転職エージェントが増えていることを考慮して、慎重に登録先を選ぶことが理想の転職を実現させるために必須になっています。転職エージェントに登録する前に行う準備として、分業についての内情を探るのを忘れないことが肝心です。